東海カーボン 技術と信頼で未来に答えを

汚染と資源

取り組み

環境負荷低減に向けた活動

当社では、環境負荷低減に向け、各種法令により求められる対応だけでなく、法令よりも厳しい自主基準に基づき環境汚染物質の低減に向けた取り組みを進めています。
産業廃棄物については、分別の徹底や、廃棄物の再資源化を図り、委託処理量のさらなる削減と最終処分量の削減に注力していきます。
大気への環境負荷低減のため、SOxおよびNOxについては、燃料転換や燃焼法の改善、排煙脱硫装置の適切な運転管理等により、毎年、単体を対象に、法令・条例の排出基準値以下に抑制し、削減することを目標にしています。2023年度も、排出目標以下を達成しました。 揮発性有機化合物(VOC)については、毎年、単体を対象に、2015年(基準年)比90%以下の排出とする目標を設定し、直近4年間で目標を達成しています。
2024年は、対象を連結(単体および主要国内外グループ会社)に拡大し、「NOx排出量:3,400t/年以下(基準年:2021年)」「SOx排出量:18,600t/年以下(基準年:2021年)」「揮発性有機化合物(VOC):280t/年以下」を目標に、環境負荷物質の削減に取り組みます。

資源の効率的な利用

当社では、石油ピッチや原料油、天然ガスなどを原料として各種カーボン製品を製造しています。資源を効率的に利用するため、より少ない原料でより多くの製品を製造できるよう、製法に改善を重ねています。

化学物質に関する法規制への対応

当社は、人の健康や環境に対して危険性および有害性を有する化学物質については管理を徹底し、使用量の削減に取り組んでいます。また、当社は、以下に該当する物質を「禁止物質」として定め、禁止物質を含有する製品の製造・販売を禁止しています。

法令 物質
労働安全衛生法 製造等禁止物質
労働安全衛生法 特定化学物質障害予防規則(特化則)第一類物質
化学物質審査規制法 第一種特定化学物質
毒物および劇物取締法 特定毒物
化学兵器禁止法 特定物質(化学兵器禁止条約上の表1剤)
オゾン層保護法 付属書A・B 特定物質
残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約) 付属書A・B・C物質
  • ※対象範囲:単体

パフォーマンス

環境データ

産業廃棄物の発生・処理の状況 (単位:t)

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      2020年 2021年 2022年 2023年
廃棄物発生量 有害※ 単体 316 58 41 16
連結 3,332 2,216 2,569 2,805
非有害 単体 8,432 7,177 6,318 5,241
連結 34,774 36,669 43,348 43,472
リサイクル量 単体 7,917 6,245 5,596 4,812
連結 21,608 19,406 20,516 24,886
リサイクル率 単体 90.5% 86.3% 88.0% 91.5%
連結 56.7% 49.9% 44.7% 53.8%
最終処分量(埋立処分量) 単体 725 629 535 197
連結 12,939 15,160 16,337 14,859
最終処分率(埋立処分率) 単体 8.3% 8.7% 8.4% 3.8%
連結 34.0% 39.0% 35.6% 32.1%
  • ※有害廃棄物の定義は所在国の規制に基づく
  • 集計対象期間:各年1月~12月
  • 報告対象範囲:【単体】東海カーボン株式会社【連結】東海カーボン株式会社+主要子会社11社(東海高熱工業株式会社、東海ファインカーボン株式会社、東海マテリアル株式会社、Tokai ErftCarbon GmbH, Tokai Carbon GE LLC, Tokai Carbon CB Ltd., Cancarb Limited, Thai Tokai Carbon Product Co.,Ltd., Tokai Carbon Korea, Tokai COBEX Polska sp. z o.o., Tokai COBEX Savoie SAS)
  • 算出方法:
    リサイクル率(%)=リサイクル量(廃棄物の再資源化重量)÷廃棄物発生量(有害+非有害)✕ 100
    最終処分率(%)=最終処分量(埋立処分量)÷廃棄物発生量(有害+非有害)✕ 100

廃プラスチックの発生・処理の状況(単位:t)

  2022年 2023年
廃プラスチック発生量 263 200
再資源化率 68% 78%
  • ※集計対象期間:各年4月~翌年3月
  • ※対象範囲:単体

再資源化率の更なる向上を目指し、分別の徹底や廃プラスチックの有効活用に取り組んでいきます。

主要な使用原材料(購入量)(単位:t)

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  2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
カーボンブラック原料油 1,272,844 1,125,918 777,673 1,016,481 882,392 962,285
カルサインコークス 113,569 99,376 16,643 78,266 91,453 67,207
  • ※ カーボンブラック原料油の対象範囲:東海カーボン(株)、THAI TOKAI CARBON PRODUCT Co., Ltd.、 東海炭素(天津)有限公司、TOKAI CARBON CB Ltd.
  • ※ カルサインコークスの対象範囲:東海カーボン(株)、TOKAI ERFTCARBON GmbH、TOKAI CARBON GE LLC

大気への環境負荷物質排出関連データ(単位:t)

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    2020年 2021年 2022年 2023年
NOx排出量 単体 497 492 554 524
連結 3,257 3,401 3,253 3,099
SOx排出量 単体 579 736 945 986
連結 17,619 18,577 17,098 15,415
揮発性有機化合物排出量(VOC) 単体 1.0 1.1 1.2 1.1
連結 200 261 276 209
  • ※ 集計対象期間:単体(各年4月~翌年3月) 連結 [単体(各年4月~翌年3月)]+[単体以外(各年1月~12月)]
  • ※ 報告対象範囲: [NOx]:東海カーボン株式会社+主要子会社7社(Tokai ErftCarbon GmbH, Tokai Carbon GE LLC, Tokai Carbon CB Ltd., Cancarb Limited, Thai Tokai Carbon Product Co.,Ltd., Tokai COBEX Polska sp. z o.o., Tokai COBEX Savoie SAS) [SOx]:東海カーボン株式会社+主要子会社6社(Tokai ErftCarbon GmbH, Tokai Carbon GE LLC, Tokai Carbon CB Ltd., Thai Tokai Carbon Product Co.,Ltd., Tokai COBEX Polska sp. z o.o., Tokai COBEX Savoie SAS) [VOC]:東海カーボン株式会社+主要子会社4社(Tokai Carbon GE LLC, Tokai Carbon CB Ltd., Tokai COBEX Polska sp. z o.o., Tokai COBEX Savoie SAS)

有害廃棄物排出量(単位:t)

2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
49 316 58 41 16
  • ※ 集計対象期間:各年1月~12月
  • ※ 報告対象範囲:単体
  • ※ 特別管理産業廃棄物(PCB汚染物)の排出量
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